カラス撃退レーザーとは
カラス撃退レーザーは、島根県にある山陰パナソニック株式会社が開発した、鳥害対策専用のレーザー装置です。
主に農場、牧場、工場、倉庫などに集まるカラスによる被害を軽減するために設計されており、カラスが本能的に嫌がる緑色のレーザー光を照射して、カラスを寄せつけません。


野生鳥獣被害の現状
令和4年度の北海道の調査によると、野生鳥獣による被害金額は58億8千万円で、前年度に比べ3億3千万円増加しています。鳥獣別による被害金額は、エゾシカが47億円9千万円、次いでカラス類が3億円となっています。この被害金額は毎年増加傾向にあり、喫緊の課題とされています。



- 令和4年度野生鳥獣被害調査結果北海道HP参照
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カラス撃退レーザーの主な利点
①鳥を傷つけず、環境にやさしい
レーザーは光による威嚇のみで、物理的なダメージを与えたり傷つけたりすることはありません。動物福祉や生態系に配慮した、やさしい鳥害対策です。
②音を出さず、周囲に迷惑をかけない
爆音器や威嚇音と異なり、音を使わないため、周辺住民や利用者への影響が少なく、安心して設置できます。
②繰り返し使えて、メンテナンスも容易
定期的な消耗品の交換が不要で、日常的なメンテナンスも少なく、設置後の運用負担が軽いのが特長です。
製品情報
- AC100V(50/60Hz)
- レーザーパターン14種類で発光
- 5分間照射→5分間休止(自動繰り返し)
- 照射範囲約30m
- 水平自動回転 0-355°
- 垂直手動調整 0-50°
- IP65 防水
- レーザー照射動作時30W、休止時10W程度
- レーザーは本体より水平45°垂直45°




安全性への配慮
鳥獣レーザーは強力なレーザーを発光しますので、レーザーを直接長時間見ることは失明の危険性があるため注意が必要です。(※レーザー製品の安全基準(JIS C 6802)クラス3B) 個人差がありますが、人によってはレーザーの光が不快に感じる場合があります。そのような場合、別にスイッチ等を設置する必要があります。安全性と快適性を確保するために、作業者や関係者は適切な注意を払うことが重要です。
実証実験
島根県の酪農家が実証実験を行いました。詳しくはPDFをご覧ください。
鳥獣レーザーの様子
設置事例ピックアップ
■鹿追町 株式会社中野牧場 代表取締役 中野大樹様
社長と以前から知り合いで話を聞いて導入を決めました。カラスが持つ病原菌であるサルモネラ菌が、フンを媒介に牛に伝染し病気になったり、牛自体をつついて傷つけたりとカラスは酪農家にとっては本当に困りものでした。2023年頃に導入したのですが、導入してからはカラスがほぼいなくなり、被害もなくなって大変助かっています。工事も日東電気さんがやってくれて短時間で済みました。
設置:牛舎内6台設置

導入実績MAP
弊社では、2023年より北海道代理店として、十勝を中心に100台以上のカラス撃退レーザーを販売・施工してきました。
導入先の一部を地図でご紹介します。

よくあるご質問(Q&A)
屋外への設置は可能ですが、日中は太陽光の影響でレーザー光が見えにくくなり、カラスへの効果が弱まります。また、設置角度によっては上空や一般道へ照射されるリスクがあるため、弊社では屋外への設置は推奨しておりません。設置場所や目的に応じた最適なご提案をいたしますので、まずはお気軽にご相談ください。
本製品はJISのレーザー安全基準に準拠しており、正しく設置・使用すれば、人はもちろん、犬・猫などのペットや牛などの家畜にも影響はありません。ただし、レーザー光を直接見ないよう注意が必要ですので、設置の際は周囲の環境に配慮した位置や角度に設定することをおすすめします。
鳩・鹿・きつねなど他の動物には、あまり効果がありません。
基本的には電気工事士による設置を推奨しています。弊社では現地調査から施工まで一貫して対応可能です。
メーカー保証は通常1年間ですが、正しくない設置方法や改造された状態では保証対象外となる場合があります。安全かつ確実にご使用いただくため電気工事士による設置を推奨しています。

